昨年竣工した伊勢丘の家に木製建具の調整でお邪魔しました。
伊勢丘の家では玄関扉や内部の扉は造作で、
一定期間が過ぎて反りや収縮が起こることがあるため、
快適に使い続けるために竣工後の観察とメンテナンスが大切です。
建具屋さんの作業自体は20分ほどで終えたのですが、
その間、住まい手の暮らしぶりを見たり聞いたり、
住んでみての感想や批評を聴くのは意義あることです。
来る夏にはこの芝も目地が詰まり、伸びて、刈込みが必要になるでしょう。
刈込み前の「面倒くさい」という正直さも、
刈込み後の庭を眺める瞬間の「満足」も、
どちらも家で過ごす時間を凝縮し、濃密にしてくれます。
その住まいでの暮らしに豊かさを感じるには
どうも、このあたりにも関連性があるように思います。